電気回路

Special Components for Power Electronic Circuits

IGCT with gate unit

PLECS は能動素子、受動素子、電動機等のコンポーネントブロックを用いて、 直感的で効率の良いパワーエレクトロニクス回路のモデリング/シミュレーション機能を提供します。

能動素子コンポーネントブロック

PLECS のパワー半導体モデルは、物理詳細条件を入力するデバイスモデルではなく、 簡略化された半導体素子のビヘイビアモデルが採用されています。 このようなビヘイビアモデルでは理想スイッチが、最も重要な技術要素になります。 理想スイッチを採用することで、ターンオン(短絡)、またはターンオフ(開回路)の条件を、瞬時に切り替えることが可能になります。 実験値またはデータシートから得られる損失情報を入力した、多次元参照テーブルを用いることで、 スイッチング損失と導通損失が正確に算出されます。 これにより、正確なターンオン・オフ波形をデバイスシミュレータ等で、繰り返し算出する必要はなくなります。 理想スイッチでモデリングされた PLECS 回路は、計算速度が速く、数値安定性のために使用するスナバ回路も必要ありません。

受動素子コンポーネントブロック

PLECS は、寄生効果や非線形特性含めたフィルタ回路をモデリングするため、 受動素子コンポーネントライブラリが実装されています。 インダクタやコンデンサの他にも、非線形素子、時間依存の抵抗器等も実装しています。 これにより、他ドメインの温度・機械特性に依存したパラメータを設定し、 可飽和コンポーネント等の挙動を、より現実の特性に近似させることが可能です。

他にも、受動素子のコンポーネントライブラリには、既定の多相変圧器モデルが実装されています。

電動機コンポーネントブロック

電動機モデルは、 電気回路と機械ドメインのインターフェイスを提供し、 複雑な電動機/モーションコントロールの制御アルゴリズム開発を支援します。 すべての電動機モデルは、内部の実装手法が確認可能となっているため、 任意に、その内容を変更/拡張することが可能です。