一般的に、単相PVインバータは住居屋根上に設置される太陽光発電システムで使用されます。 この事例では、単相、1段で構成される系統連系PVインバータをモデリングします。 PVインバータには、最大出力3kWのPVストリング詳細モデルが実装されています。 制御器は、下図に示す、最大出力点(MPP)制御器、電流/電圧制御器の、3つの制御ループによって構成されています。 外側の制御ループは、PVストリングから、指定された日照レベルで最大電力を抽出するための最大出力点(MPP)制御器です。 これを実行するため、MPPアルゴリズム(dP/dV制御)が適用され、最適化されたPV端子電圧が算出されます。 Type2制御器に基づいて実装された電圧制御ループは 電力系統に流入する電流レベルを制御することによって、最適なレベルにPVの出力電圧を安定化します。 最も内側の電流制御ループは、電力系統に流入する電流量が適切となるインバータの変調指数を制御します。 電流制御器は、共振周波数50HzのPR制御器に基づいて実装されトラッキングエラーの発生を抑制します。 減衰抵抗は、2次側LCLフィルタに含まれており、電流制御器の動作安定性を制御します。
ファイル実行環境
PLECS Blockset
- PLECS Blockset 3.4 以降
- MATLAB 7.5 (R2007b) 以降
PLECS Standalone
- PLECS Standalone 3.4 以降
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