The Independent Simulation Platform
PLECS Standalone (製品名:プレックス スタンドアロン)は、単独環境で動作するパワーエレクトロニクスシステム用回路シミュレータです。 単一のソフトウェア環境で、複数のシミュレーションドメインをモデリング可能なソフトウェアです。
パワエレシステムシミュレーション用に最適化されたソルバを搭載しているため、 PLECS Standalone は、PLECS Blockset に比べて、より高速にシミュレーションを実行することが可能です。 パワエレシステムに特化したブロックモデルがデフォルトで実装されており、 その他のシミュレーションプラットフォームが必要ないため、一般的な動的システムのシミュレーションにおいては、費用対効果に優れたソフトウェアです。
独自開発ソルバ
PLECS Standalone は、より高速に回路方程式を解くため最適化された、独自ソルバを実装しています。 ソルバは、可変ステップソルバおよび固定ステップソルバが実装されており、ユーザーは任意のソルバを指定することが可能です。 可変タイムステップソルバは、回路モデルの動的特性を追従し、自動でタイムステップ(時間刻み)を設定するため、正確かつ高速に動作します。 パワエレ用途に最適化された、陰的/陽的タイムステップソルバを、stiff/非stiff システムに適用可能です。
システムのサンプリング
連続システムだけではなく、特定のタイムステップで動作する離散システムのモデリングも可能です。 固定周期または可変周期といった異なるサンプリングレートで動作するブロックモデル、および離散/連続系のブロックモデルが混在するシステムも取扱い可能です。
ファイル互換性
ファイルのインポート/エクスポート機能が実装されているため、シミュレーションモデルを PLECS Blockset モデル(Simulink モデル)へ変換することが可能です。 PLECS Standalone で使用するブロックライブラリは、PLECS Blockset で使用するブロックライブラリと、ほぼ同一です。 PLECS Blocksetで作成されたモデルをインポートする場合は、PLECS 回路ブロックのみがインポートされ、Simulink で作成された制御モデルはインポートされません
PLECS Standalone 動作環境
プラットフォーム(OS) | 動作OS |
---|---|
Windows 64-bit | Windows 10 64-bit 以降 |
Mac / Intel | macOS 10.15 以降 |
Mac / ARM | macOS 12 以降 |
Linux 64-bit |
Kernel 2.6/glibc 2.15/libX11 (aka Xlib) 6.2.1 以降 libncurses5.x |
Processor: Intel compatible processor with SSE2 resp. x86-64 extension